1月7日-9日≪吹雪の中の釧路湿原≫
釧路空港に着いたときは晴れていた。1月にしては雪が少ない。釧路はそんなに雪が多いわけではないそうだ。しかし、次第に風が強くなり急に冷え込んだ。「これは吹雪になるなあ」。来る途中、タクシーの運転手さんがつぶやいていたのを思い出した。案の定、夜半から吹雪になった。仕方ない。こんな日もあるさ。その日は一日中宿に閉じ込められた。釧路は、比較的雪は少ないのだが、たまにどか雪が降る地域らしい。
宿(またしても六花です)の奥様が、我々に暖かいコーヒーをいれてくれた。泊り客は我々だけなのでゆっくりお茶を飲み、お話をすることもできた。いつもなら忙しくてお話する時間も無いのだが。吹雪に感謝(^0^)。
窓の外は、あたりが見えないくらい吹雪いている。アカゲラが、木の枝につるしてある餌を食べにやってきていた。冬の間は鳥たちは自分たちで餌を手に入れることが困難なため、この宿ではこうして木に餌をつるしてあげているのです。また、肉の脂身を置いているが、アカゲラはこれが大好物のようだ。
    
午後お昼寝をしていると、「ピー!!」という音で目が覚めた。窓の外を見ると、釧網本線(通称ノロッコ号)が止まっているではないか。何だろう。きょろきょろあたりを見てみると、なんと、列車の前を丹頂さんがゆっくり横断しているのだ(この丹頂さんについては、「丹頂さんとの出会い」をご覧ください)。このあたりでは線路内に鹿や他の生き物がよく通ることがあるので、列車は注意して運行している。
  
翌朝はすっかり晴れていいお天気。鳥の巣箱の屋根には40センチほどの雪が積もっていて、まるで帽子のようだった。宿のご主人は、家の周りの雪かきと屋根の雪下ろしに大忙しだった。これをやっておかないと寒さですぐに雪が凍ってしまうので、雪かきがもっと大変になるらしい。雪国では大変な作業が日常茶飯事なんですね。お二人に別れを告げて我々は釧路駅へ。
釧路駅から温根内のビジターセンターへ。相方がどうしても雪の木道を歩いてみたいというので。でも、昨日大雪だったし、もし開いていなかったらどうするつもり?私は心配だった。行ってみると、やはり雪でセンターへの入り口はふさがれていた。本当にやっているのか?特に何もなければ休館になるはずがない。相方が先に行き足跡を残していく。その後をついていく私。積もった雪の上を歩くのは意外につらい。体力がないせいかちょっと歩いただけでも息切れだ。情けない(^^;)。建物までは木道の階段が続いているのだが雪で覆われていてよく見えない。
階段が終わったところで、センターの玄関までラッセル車が雪かきをしていた。よかったやっていた。建物に入るとセンターのおじさんがスキー板とストックを貸してくれた。この時期は、木道をこれで歩くのが一番だよと教えてくれた。ホントだ。こんな楽しい事はない。なんたって新雪の上を我々が一番乗りで滑っているのだから。気持ちいい〜。
   
   
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