さんぽが大好き
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11月12日≪わたらせ渓谷鉄道≫

 「沢入」と書いて、「そうり」と読む。「神戸」というのは、ここでは「ごうど」という。わたらせ渓谷鉄道の駅の名前である。桐生駅から間藤駅間を結ぶ鉄道で、昔、足尾銅山が栄えた頃、なくてはならない鉄道のひとつだった。しかし、銅山が閉鎖されてからは利用者も減り、今は渓谷の観光を楽しむ人たちでにぎわっている。

実は、我々も乗るのは今回が初めて。パンフレットを見ていて気がついたのは、あの星野富広さんの描いた絵が展示されている「富広美術館」が、この鉄道沿いにあったことだ。団体客が多く乗り降りしてくるところを見ると、恐らくこの美術館に寄るのだろう。

東武鉄道で「相生」まで行き、そこからわたらせ渓谷鉄道に乗ることにした。1日フリーキップというのがあって、どの区間乗り降り自由というのがある。しかしこの鉄道も1時間に1本か2本しか通らないので、時間を見ながら移動しないとならない。

鉄道の時間まで1時間あっったので、ちょうどお腹も空いていたし、昼ごはんにしようと、「相生駅」の前を見渡すと、1軒のレストランがあった。なんか特製のハンバーグというのが美味しそうだったので、わたしも相方もそれを注文。出てきたのは、ボールのような丸々した大きなハンバーグと、エビフライ。付けあわせは、ポテトにさやいんげん、コーン。ハンバーグにはトマトソースと、バジル(本生)、モッツアレラチーズがかかっていてトローリ。肉汁が鉄板の上でジュージューいっていて、何とも食欲をそそるいい香りがした。


 

11月12日≪高津戸峡≫

我々が今夜泊まる宿は、本宿(もとじゅく)駅にある。途中の「大間々駅」で下車し、高津戸峡の遊歩道を1時間かけてを散策。ここからわたらせ渓谷の秋の紅葉狩りが始まる。夕べの大雨が明け方になって小降りになっていたのでほっと安心。傘をさすかささない程度の雨で、陽射しも出ていた。雨のおかげで木の葉もしっとりつやつや。乾燥肌が水をたっぷり含んだ状態。


 

11月12日≪大間々駅-間藤駅-本宿≫

宿に行くまでまだ時間がたっぷりあったので、終点の「間藤駅」まで行って帰ってこようということになった。フリーキップだしね(^^)。渓谷沿いをゆっくりと3時間ほどかけて往復した。途中団体客が乗り降りしてごった返したが、渓谷の紅葉を堪能できたのでうれしい。時期が少し遅かったので紅葉もほぼ終盤ということだが、モミジはこれからが本番という感じだった。モミジというのは、気温が一気に下がらないと赤くならないらしい。回りの紅葉した木が枯れ始め、落ち始めてようやくモミジが赤くなるのだという。今年は気温が低くならないため紅葉の美しさは70%ぐらいだと地元の人は言う。それでも我々には色鮮やかなモミジに感動で、これほどの紅葉を毎年見れるのは贅沢だと思ってしまう。

本宿駅には宿から迎えの車がきてくれていた。前もって電話をしておいてよかった。宿は、本宿駅から15分ほど山の中を入ったところにある。ここにもモミジがこれでもかというくらい赤々と燃えている。急に頭の中に「秋の夕日に照る山もみじ〜」と歌が流れていた。実はこれほどの燃えるようなモミジを見たのは生まれて初めてだったのだ。

 

 

11月12日≪宿泊≫

宿はごく普通の温泉旅館という感じ。モミジとキジ料理が売りなんだと思うけど、キジ料理にはそれほど感動はなかったな。スープは美味しかったと思う。いつも思うことだが、テーブルいっぱいに並べられる料理。とても食べきれないのである。残すのは申し訳ないけど、でも本当に食べきれない。どうしてこんなに数を出す必要があるのだろう。私としては、少なくてもいいからもっと上等なものをと思ってしまう。たくさん並べることによって豪華さを出すのでしょうか。やっぱり質より量ですか?

我々の泊まった部屋にはおもしろい秘密?があった。部屋の中に3つもあるトイレ。洗面付き浴室が2個(ビジネスホテルに良くあるやつ。恐らく使ってないだろうなので、掃除もしてないかも・・)、半露天風呂が1個となんとまあ変わったつくり。よ〜く考えて見ると、実は昔3個の部屋だったところを1個につなげただけ。あまり手をかけずにリフォームしたような感じ。部屋の中にはビールサーバーが置いてあって、飲み放題。また、ビデオシアタールームがあってDVD映画が見られる。それからマッサージチェアー。結論からすると、この部屋は小人数の宴会部屋だ。2人で泊まるにはただ広いだけ。それになあ、壁や畳にはいろいろなしみが・・・そりゃあ、こんだけ飲み放題の場所を与えるんだから何が部屋の中であってもおかしくないじゃん。

それから極めつけは、館内に虫が多かったこと。まあ自然の中にあるんだから虫がいてもおかしくないんだが、それにしても旅館なら気をつかうだろう。しかも東京から来る客は虫に慣れていないんだから。
我々の部屋にはなんとカメムシが6匹もおりました。カメムシはいじったりつぶすと悪臭を放つので、相方は上手に袋にとって外に放した。私はこの宿をカメムシ御殿と名付けた。

ということで、恐らくこの旅館にはもう行かないだろう。さすがにリピーターにはなれない。やはりなじみの宿でないと泊まりたくな〜い。

朝食の後、いそいそとチェックアウトした。再び、わたらせ渓谷鉄道で「間藤駅」へ。2度目の渓谷の観光を楽しんだ

どうやって東京まで帰ろうかという話になり、日光が意外に近いことがわかった。そういえばふたりで日光に行ったことなんて今までになかったね。「よし、日光へ行こう!!」ということになり、日光なら今がモミジの見ごろの東照宮へ向かった。

日光東照宮へ